活動紹介−Note地域での活動

【12.07.12】 腹の立つ絵

地域のシニアクラブから、今度、話をしに来て欲しいと頼まれて、
その話の中の1つに使おうと、インターネット上で画像を探しました。

探した画像は、以下のようなもので、政府機関のページから2つ見つかりました。  国税庁から

 財務省から

厚労省あたりが使っているかと思っていたのですが、私がたどり着いたのは、国税庁と財務省。

将来、現役世代が高齢者を何人支えることになるのかを、
単純に人口構成だけで示したこの図は、
少子高齢化で大変なことになりますよーと、
脅しに使っているもので、
少し考えれば、そのおかしな理屈に気づきそうなものです。

支える人=現役世代
支えられる人=高齢者

その図式そのものが、おかしいのです。

こどもは扶養されているはずなので、支えられる人。
専業主婦(夫)は?やっぱり、支えられる人。
図で65歳以上の高齢者は?、年金暮らしであれば、支えられる人。
高齢者でも仕事をしている人は、支えている人。

つまり、少子高齢化になって、支える人が少なくなって行く。
問題だと言うなら、今、支えられている人に、どうにかして、支える側に回ってもらえるか、それを考えるべきなのです。

今、政府は何をしているか、若者の就職難に手を尽くしているとは言えないし、
女性が働きやすい環境整備も力が入っているようには見えません。
世界一の長寿国なら、定年延長を目指しても良さそうです。
働きやすい、現役を続けやすい、そんな労働政策に、もっと力を入れるべきです。

しかも、この図を政府機関で目立って使っているのが、
財務省と国税庁というのも、
国の思惑が見えてきそうで、いやらしさを感じてしまいます。

こうした図への批判は、以前からありましたが、
なんとなくネット上を探してみると、
醍醐 聰(だいご さとし)氏(元東京大学大学院経済学研究科教授)のブログに3月19日付けで批判がありました。
探した中では最も新しい様なので、リンクを貼ります。

「肩車社会」論のまやかし
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/kurumagatashakaironnomayakasi.pdf


醍醐 聰氏のブログ
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/


その他「1人の労働者が支える扶養人数」で検索すると、批判する文章が出てきました。


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